入学式のママの着物は、どんな着物を着ればいいのでしょう?
入学式の服装 4月は新年度のスタート
4月は全国一斉に入学式シーズンですね。
新年度のスタートは、桜咲く4月。 日本においては、社会的な新年度が4月に始まることが多いですね。
保育園・幼稚園の入園式、 小学校、中学校、高校、専門学校、短大、大学など、日本のほとんどの学校の新年度のスタートは4月が圧倒的に多いのは、桜の季節と関係があるのでしょうか!?
この入学式はその親子にとっての一生の大イベント。
ここまで成長して・・・。 難関の入学試験を突破して・・・。 など大きな区切りをつけての人生のスタートを飾るのがこの入学式ですね。
このところ入学式は、着物姿の親御さんが増えつつあります。
実は、このところ意外に和服(訪問着)姿が多いという事が判りました。
昭和30年から40年台(高度成長期)は、入学式に約半数以上のお母様が着物で出席していました。
この事は、当時お嫁入り道具として、入卒用のきものとして「黒の絵羽織」とピンク系やオレンジ系の「色無地」を必ずと言っていい程、御婚礼でお支度されていたことからもうなずけます。 つまり、全国的に卒業式・入学式のお母様は無地の着物に黒絵羽織を羽織るというしきたりのようなものがあったのです。
その後、昭和も50年代に入ると、減少傾向でしたが、平成に入ってしばらくすると、着物の価値が見直され、お洒落なものとして、ママとしての服装にこだわりを持つ方が出てきました。
入学式にスーツは当たり前、でも、人とは違ったファッションの主張方法として着物(訪問着)で、という方が徐々に増えてきたのです。
それでは、入学式にはどんな着物を着るの? を考えてみましょう。
一昔前、先ほどの色無地・黒絵羽織が定番だった・・という事でしたが、最近の傾向は?
ズバリ! 訪問着です。
この事を考えるについては、最近の着物事情を考える必要があると思います。
高価な着物を買って喜ぶ時代から、着用シーンに合った「トレンド着物」を「格安な着物ショップ」を利用する時代に入ってきたのです。
その時代に合った着物ファッションを超高額な価格での購入ではなく、「リサイクル着物」という新しく、現代に合った方法で、よりよい品を手の届く価格で、購入いただけるようになりました。
訪問着は、自分らしいセンスの「色・柄・模様・配色」を思う存分楽しめる。
すなわち、それは自分の好きな模様や風景、動物、植物など「デザインされた絵画」を装うという、 女性にとって洋装とは違う、非日常の世界を味わうことのできる数少ない舞台が入学式では実現できる。 という事なのかもしれません。
入学式の訪問着は、卒業式の着物とは少し趣が異なり、桜咲く4月、晴れやかな新しい一歩をしるす学び舎で、新しい門出を祝う華やかな色調で、しかもあなたのセンスを活かす素敵な訪問着。
春の訪れを待ちわびたかのような、パステルの可愛い華の訪問着。
貴女の生き方を表す個性的な色彩と人目を引く大胆な柄の訪問着。
これらの訪問着姿は、全て我が子の成長と、これからの期待を込めて、ママとして、精一杯の応援メッセージなのです。
ママの着物姿は、洋装では全く表現できない、訪問着ならではの輝きを放っているのです。